超高精度OCXO搭載 10MHzクロック −Soul−
TEAC NT-503/UD-503に最適!
ルビジウム発振器を上回る
価格重視の高精度クロック
− Soul −
販売特価¥62,424 (税込)
クロックは、デジタルオーディオの心臓部です。高精度なクロックをお持ちの機器に供給する事によりDACのサンプリングエラーを極力抑えた解像度と透明度の高い音質を得る事ができます。多くのメーカーが効果に着目し、積極的に取り入れている「外部10MHzクロック入力」のあるオーディオ機器でお使いいただけます。
特 徴
- ルビジウム発振器を上回る超低位相雑音のダブルオーブン型OCXOを搭載した10MHz発振器です。
- OCXO及び電源部には、通常の倍である70μm厚の銅箔基板を使用。 何度も検証を繰り返した内部レイアウトは最良の状態に仕上がっています。
- 電源部には、漏洩磁束が極小の特注大型Rコアトランスを使用。さらに、オーディオ機器用 低trrショットキーバリアダイオード、大容量コンデンサーとOSCONを採用。位相雑音検証により電源ノイズに起因するスプリアスの発生を極力低減しています。
- UD-503/NT-503クラスに最適な過剰性能にならない必要十分の選別品をチョイスする事で、更なる低価格を実現しました。
- 本体底部は、どのような設置面でも安定できる3点支持足を採用。
- 産業機器で使用されていたOCXOユニットを弊社研究用で購入していた物を搭載する事で、採算度外視の低価格を実現しました。
- 国家標準にトレーサブルな校正された測定器を用いて特性を計測。1台毎に位相雑音・アラン分散をプロットしてクロック品質を保証。
- 本機は、現行の発振器の中でもトップクラスの精度であり今後のハイエンドオーディオシステムでも十分に対応できるスペックです。
使い方
本機の背面にある10MHzクロック出力をBNCケーブルでお使いのオーディオ機器の外部10MHzクロック入力に接続するだけです。あとはオーディオ機器側の設定を外部クロック入力にするように変更して下さい。(自動で切り替わる機器もあります。)
TEAC UD−503+本機の試聴レポート
試聴機器
TEAC UD-503+ゼンハイザーHD800ヘッドフォン+バランスケーブル+超低位相雑音10MHzクロック(本製品)
再生ソフト:foobar2000 WASAPI排他モード適用 / TEAC HR Audio Player (DSD 11.2MHz試聴時のみ)
試聴データ
1.川の流れのように 44.1KHz 16bit CDリッピングデータ
2.川の流れのように 96KHz 24bit VICTOR HD-MUSICよりダウンロード
3.Suara meets DSD11.2MHz NetAudio Vol.19付録 OTOTOYよりダウンロード
試聴結果
まず、「川の流れのように 44.1KHz16bit」を試聴しましたが10MHzクロックONにすると、まるで96KHz 24bitの音源を聴いているような高解像度感と透明感に変わります。ボーカルの声に艶が出て生々しく感じられます。決して44.1KHzをアップサンプリングしたような音では無く、44.1KHz特有の重心の低い安定した音のままで解像度や透明度が良好になるのが特徴です。
「川の流れのように 96KHZ 24bit」の方は、しばらく試聴してクロックONに切り換えると解像度感は更に高くなり、ボーカルとオーケストラとの距離感・空間認識がはっきりと得られるようになります。極端な表現ですがクロックOFF時に2Dだった音場がクロックONでは3Dになったような臨場感で、ボーカルと各楽器それぞれの立体的な位置関係がはっきりと見えます。さらに空間のクリアー感が格段に高まります。UD-503はクロックSYNCのON/OFF切換時に音が直ぐに反応するので変化がとても分かりやすいです。
気になるDSD 11.2MHzでの変化ですが、さすがに超ハイレゾ音源だけあって元の音の解像度は素晴らしいです。十分に耳を慣らしてからクロックSYNCをONにしてみると、解像度感が多少上がりますが最も大きな変化があるのは他と同様、空間のクリアー感が一段と向上して音の位置関係を立体的に捉える事ができます。高サンプリングレートの音源でもクロックの効果は絶大のようです。
UD-503のアップサンプリング機能を使用した時のクロックの効果ですが、試聴の結果DSDレート設定時にクロックONの最大効果が感じられました。
全ての試聴に於いて感じられるのですが、クロックをONにすると音量が少し上がって聞こえます。高精度のクロックでサンプリングすると音の純度が高くなりパワースペクトルが上がるので音量も増加するのではないかと思われます。
今回、503になって新たに追加された「外部10MHzクロック入力」は、ハイエンド機譲りの高いポテンシャルを最大に引き出すための意図がはっきりと読み取れます。一度、クロックONで魂が吹き込まれた音を聞いてしまうと、クロック無しでは存在感のないつまらない音に聞こえてしまい元に戻れない感じです。
追記となりますが、ゼンハイザーHD650のヘッドフォンでも試聴してみました。バランス接続での試聴では無いためHD800より微妙に変化が少ない印象ですが、ほぼ同様の効果が得られています。
※弊社の超低位相雑音製品Premium、Platinumグレードと本製品をUD-503で比較試聴しましたが、違いを感じる事はできませんでした。本製品も性能が非常に高いのでUD-503の能力に対して必要十分であると思われます。お求めやすい価格の本製品は、UD−503にベストチョイスです。 他に、本製品とANTEROPE OCXやBRAINSTORM DCD-8でも試聴をいたしましたが音質改善は目を見張るものがあります。
※UD-503の仕様でUSB入力のみ外部10MHzクロックでロックできます。
※NT-503の仕様でUSB(リア・フロント)とETHERNET入力のみ外部10MHzクロックでロックできます。
※試聴レポートは、あくまでも個人的な感想となります。同様の効果を保証するものではありません。
適合するオーディオ製品
ESOTERIC Grandioso K1、P1、D1、K-01、K-01X、K-01Xs、N-01、N-05、K-03、K-03X、K-03Xs、K-05X、K-05、K-07X、K-07、D-02X、D-02、D-05X、D-07X、P-02、P-02X、N-05、G-0、G-0s、G-0Rb、G-02、G-03X、G-25U/TASCAM CG1000/dCS Vivaldi clock、Paganini clock、Scarlatti Clock、 dCS992II/MUTEC iCLOCK、MC-3+、MC-3+USB/Antelope Audio Isochrone OCX HD、OCX-V、OCX、TRINITY/BRAINSTORM DCD-8/Phaseteck HD-7A/Phasemation HD-7A192/SFORZATO DST-01、DSP-03、DSP-05/TEAC UD-503、UD-505、NT-503、NT-505/SPEC RMP-X1/Sound Warrior SWD-CL10/TechDAS D-7、D7i /RATOC RAL-DSDHA2/M2TECH EVO DAC TWO PLUS、HIFACE EVO TWO/CH Precision C1,D1/aurender W20/SOtM sMS-200ultra、tX-USBultra (どちらも要 マスタークロック入力機能)
他、10MHzクロック入力があるマスタークロックジェネレーター、CDP、DAC等
※お使いになる機器の仕様がご不明の場合は、「お問い合わせ」フォームより機種名とともにお問い合わせ下さい。
OCXO選別規格
・本製品に搭載しているOCXOは産業機器に使用されていたものを、ハイエンドオーディオグレードとして厳選したリサイクル品です。
・オーディオ用のクロックとして最適な選別を行えるように、位相雑音特性に加えてより精査が可能な短期安定度(アラン分散)との総合的な評価を行っています。
・選別基準値 SSランク
短期安定度 TAU = 1secで9.5E-13 以下 (0.00095ppb/sec 以下)
位相雑音 オフセット1Hzで-106.5dBc/Hz以下 オフセット10Hzで-125dBc/Hz以下
上記値は、一般的なカタログ値(Typical)では無く個別に計測した保証値ですので、製品の品質は一定です。いわゆる「はずれ」はありません。
仕 様
製品型番: UPOCXO−01−SS
超低位相雑音ダブルオーブンOCXO搭載 10MHz発振器 -SOUL-
(OCXOユニットのみ選別リサイクル品を使用)
付属品 AC電源ケーブル、 取扱説明書、 試験成績書及び、位相雑音・アラン分散特性グラフ
○別売オプションで、BNCケーブルをご用意いたしております。
出力:10MHz×1系統 サイン波 7dBm±1dBm 50Ω
50Ω機器に接続時 0.44〜0.56Vrms/1.26〜1.58VP-P
75Ω機器に接続時 0.54〜0.68Vrms/1.54〜1.94VP-P
出力端子 :多治見無線電機製 BNCコネクター テフロン絶縁体仕様
本体サイズ:W110xD212xH68(突起部含む)
電源:AC100V 50/60Hz 最大35W 通常9W
重量 約1.5Kg
○1年間の無償修理保証付き ○生産物賠償責任保険加入済み製品
※デザイン・仕様は、改良のため予告なく変更する事があります。
Gallery
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Q&A
本機の出力インピーダンスは50Ωですが、75Ωの機器にも問題なく接続できます。出力レベルが50Ω時と75Ω時では多少異なりますので上の「製品内容・仕様」欄に記載しました電圧値をご確認ください。また、75Ωに接続した際はインピーダンスの不整合から多少反射波というものが起きますが弊社の試験ではアラン分散や位相雑音値に認められるほどの影響はありませんでした。クロックを接続するケーブル長が5m以上など長くなければ影響はごく僅かであると考えられます。別売「50Ω整合器」で、より完璧な状態にマッチングできます。
ダブルオーブンのOCXOですので電源投入後30分程度で安定します。ただし、高精度発振器は他の物でも同様なのですが数十時間をかけて徐々に本来の特性が出てきます。消費電力も僅かですので、基本的には電源は切らずに常時通電でお使いになられる事をお勧めいたします。
オーディオ用としてのご使用でしたら、経年的に変化する可能性がある周波数確度はあまり問題では無いので特に定期的な調整は必要ないと思います。サービスといたしまして、保証期間内でしたら2回までの周波数確度の調整は無償で承っております。(送料はお客様ご負担) 後々の点検には有償となりますが5,000円(送料別)にてアラン分散・位相雑音計測と周波数確度の再校正も承ります。